若松通商 ネットワーク対応ガイガーカウンター Mark2 でログ収集される方へ

 こちらの方 が、mark2 で測定した線量ログを内蔵フラッシュメモリーもしくはオプション(要・電気配線もしくは半田づけ)の microSD カードに出力できるようにする機能拡張ファームウェアを製作・公開されておられます。さらにはオプション(要・電気配線)の GPS を mark2 に装着させることで、線量と位置情報を同時に記録することができます。

 通常は、ガイガーカウンターとGPSロガーと2台を用いて別々にログ記録して合成する必要がありましたが、若松通商 Mark2 に GPS を接続し、先の改良プログラムを導入することで、気軽に位置情報つき線量ログを記録することができるようになります。

CSVファイルでログ収集する場合

 拡張ファームの説明文の中に時折出てくる「Loggingサービス」というものがログ出力する仕組みで、ログファイルに出力する項目も自由に設定することができるようになっています。

 当サイトでは、20111027 版 にデフォルトとして同梱されている以下の書式に対応いたしました。

    header:1
    format:%SEQ%,%DATETIME%,%CPM%,%uSV%,%UPTIME%,%F_COUNT%,%LATITUDE%,%LONGITUDE%,%ALTITUDE%,%SPEED%

  • GPSが装着されていないときは %LATITUDE% 以下の項目が詰まって生成されますが、取り込み側で問題が起きないように処理しています。
  • 60秒平均値(%S_CPM% および %S_uSV%)のデータがあるときは優先して利用します。
  • 最終項目の %SPEED% は無視しています。なくても構いません。それ以降に項目が続いていても無視しています。

定義ファイル LOGGING.CFG は こちらからダウンロード していただけます。
定義ファイルを mbed の中にファイルコピーするほか、LOGGING.CFG を有効するために、env.ini の中

    webpost=LOGGING.CFG

と追加(もしくはコメント行を編集)する必要があります。

線量情報つき軌跡ファイルを使う場合

拡張ファームウェア 2011/10/27 版以降では、上に挙げた CSV形式のログファイルの他に、標準的なNMEA形式に近い DMDRT センテンスを含んだ線量情報つき軌跡ファイルを生成することができるようになっています。
CSV形式のログファイルと違ってGPSレシーバーから受信した情報もそのまま出力されるため、時間あたりのファイルサイズが大きくなりますが、一般的なGPSロガー向けに作られた軌跡読み込みソフト(カシミール等)でも軌跡としてファイルを読み込ませることもできます。

env.ini の中 にて

    nmeaLog=/sd/%YEAR%%MONTH%%DAY%.nme

と追加(もしくはコメント行を編集)することで有効になります。
生成されるファイルサイズが大きいため、内蔵フラッシュメモリーに保存することはお勧めできませんが、もし内蔵フラッシュメモリーに保存する場合には、sd のところを local に書き換えて使用します。