測定データの集め方
本ページを立ち上げた当初は個人で気軽に線量ログや位置をログ記録するのは、なかなか敷居の高い話だったのですが、9月に入り若松通商から Mark2
と呼ばれるマイコン内蔵ガイガーカウンターが発売されてから、事態が変わってきました。
若松通商の Mark2 を使う
多少の電気配線が出来る方であれば、若松通商の Mark2 が最も手軽です。
22,000円(完成品で27,000円)で売られているままの状態ですと、線量ロガーとしては使いづらいですが、こちらの方が頑張って開発なさってる機能拡張ファームウェア を用い、かつリチウム電池を繋げることで、測定線量を
Mark2 内にファイルとして保存できるようになります。
この方法で収集されたログファイルは本サイトでも取込みができるように対応しました。<推奨ログフォーマット>
本サイトには別々に収集された線量ログとGPSロガーの情報とを、時間軸を基準に自動的に結合処理する仕組みが備わっていますので、Mark2 で線量ログのみ、他のGPSロガーで位置情報を記録、という使い分けでも大丈夫です。
若松通商 Mark2 以外の場合
GPSロガーとガイガーカウンターと別々に使って記録したファイルを本サイトへアップロードして頂くだけで、自動的に結合処理して可視化します。
いまひとつイメージが沸かない場合、GPSが付いてない(撮影位置の記録ができない)普通のデジタルカメラを使って撮影した写真に、GPSロガーのログファイルを使って後で撮影位置を付加する方法と基本的には一緒、と御理解いただけたらと思います。
測定場所の記録(GPS)
非常に多数のGPSロガーが市場に出回っています。
3000円ちょっとで購入できる GT-730FL/S などの廉価なGPSロガーでも十分です。
ほとんどのGPSロガー(もしくは添付ソフト)は NMEA-0183 という規格で位置情報をファイル保存することができ、この NMEA-0183 が事実上業界標準なので、本サイトも NMEA-0183 形式に対応します。
NMEA-0183 のログファイルの場合、GPSの種類による大きな違いはないですが、方言とも言えるような若干の違いが見られますが、その違いは本サイト側で吸収する方針でおります。
測定場所のデータとしては、NMEA-0183 形式のフォーマットをアップロードください。
測定値の記録(ガイガーカウンター)
GPSロガーと同じように内部メモリに蓄積してパソコンを使って取り出せる機種の場合は、そのログファイルを利用します。
ガイガーカウンターに内部メモリがない機種でも、シリアルポートなどにリアルタイムに測定値が出力される機種の場合はパソコンを接続してログを記録できますので、ガイガーカウンターが吐き出す生データをログファイルとして利用できます。
シリアルロガーと呼ばれるシリアルポートのデータをメモリーカードに記録する装置も市販されており、これらを用いますとパソコンなしでログ記録が可能になります。
そのほか、多少の電気工作が伴いますが、OpenLog
と呼ばれる廉価なモジュールを使う方法もあります。RS232C と繋ぐ場合には、別に RS232C
レベルコンバータと呼ばれる部品が必要になりますが、市販されているシリアルロガーよりも廉価に出来上がるそうです。
当サイト側で、ログの特徴などから機種を判別して処理する方針でおりますが、GPS の場合と違って業界標準的なログフォーマットがありません。
各機種それぞれ個別対応とならざるを得ず、必要経費の面からもテスト機を当方で揃えることは非常に困難です。
トップページに未記載の機種でログファイルを取得できるものについては、サンプルデータのご提供という形で、みなさまのご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げる次第です。